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りょうこ、(もと)大学生女子。2005年8月~2006年8月、イギリス留学中の思い出をしつこく書き綴る。だって終わらなかったんだもの。
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もう一ヶ月位たってしまったけど、吉田都さんが金平糖を演じた
くるみ割り人形についての感想をひとりごちてみることとする。長いですよ。 都さんを生でちゃんとみるのは初めて!ということで数日前からわくわく。 (ちゃんと、というのは・・・・小学生の時にうっすらとみたことがあるからです。 実は、なんと、私が通っていたバレエ教室の発表会のゲストとしていらっしゃって 下さったことがあって、しかも熊川哲也さんと一緒にドン・キのパ・ド・ドゥを!! 今思うと信じられない話ですね。だけど、バレエを始めてまだ3ヶ月の私と、 その時にはまだバレエには何の興味もなかったであろう母には その価値が分かるはずもなく、「有名な人なんだって~」と話していた 記憶くらいしかありません。ばかー!! ああもったいない恥ずかしい。穴があったら入りたい。) いよいよ開幕。あの序曲がやっぱりたまらなく素敵で、生演奏が始まった瞬間からノックアウト。 マノンやシルビアの時みたいに曲を全然知らないで行くと、こういう感激はないよね。。 まずは衣装。 一幕パーティー場面では、衣装ひとつひとつが豪華絢爛、それでいて品のいいこと。 そしてお菓子の国の住人達の衣装はみんな白が基調になってる、そのセンスに脱帽! こんなの初めてみた気がします。 で、そこにくるみ割り人形の赤とドロッセルマイヤーさんの青が際立つ、という。 (ただ、同じく白いクララは、お菓子の国に調和すると同時に 上の二人の方を目立たせてしまっていたけど、あれはいいのかな・・・・?) 都さんはもうとにかく品が良くて、ちょっと変な表現だけど、品そのものが踊っているみたい。 金平糖はただキラキラしたお姫様、出番も少ないし、正直都さんみたいなベテランが踊るのは ちょっともったいない、というか、どういう感じになるんだろう、、 などと思っていましたが、しっとりと落ち着いた貫禄の女王さま風で素敵でした。 そして、決して派手ではないものの、本当に丁寧で正確なテクニック。 あんな軽く飛ぶ人は未だかつてみたことがなかったかも。 にしても、やはり都さんだったらもっと感情の機微を感じさせる役柄を演じてほしい。 いや、どっちだよ何が言いたいんだ。 要するに、次のジゼルが楽しみで仕方ない私です。 これだけ色々言っておきながらしかし、今日一番の(個人的)感動ポイントは 踊りではありませんでした。 開演前、雪の場面のコーラス隊はどこにいるんだろう、という話を 同行した友達としていて、実際その場面になったら、 ちょうど私達からみえるところにコーラス隊が。 今日の席はLower Slips Right、オーケストラが上から丸見え、 そしてその脇に半地下みたいになってるところがあって、そこにひっそりとたたずんでいた彼ら。 顔はみえないんだけど体だけがみえる。 たった数小節のために練習して、今日ここにきて、音も立てずスタンバイしてたんだなあ、 などと思いながらふと指揮者をみたらちゃんとコーラスの方にも気を配ってて。 左手の優しい指揮。そしてオケの人たちをみると一人ひとり真剣に演奏してて。 どれもこれも当たり前のことなんだけどさ。 私は舞台の上ばかり見てたけど、ここにまさに、縁の下の力持ち。 演奏してる人たちもきっと一流で、だけど影でささえてるんだなあ、と。 のみならず、今ここからはみえないけれど、衣装を作る人、バレリーナに照明を当てる人、 演出をする人・・・・一体何人の手でこの舞台は作り上げられているんだ、と。 そんなこんなで、気がつけばまた、目から何か美しいものが・・・・。笑 感情を表に出さないだとかクールだとか散々言われてきた私ですが(自分では そんなつもりは全然ないのに)、その体制もどうやらここにきて崩壊を迎えようとしています。 いいじゃん、素直に感動できるのっていいこと。 今日の席はかなり変な角度からだったので、大事なところでクララや金平糖が欠けてしまって気が散ったけど、でもオーケストラが良くみえて、いつもとは違う感じ方ができたのでヨシ。 くるみ割りはあと一ヶ月やってるし、色々な角度からチャレンジしてみるのも良いかと。 ああ贅沢の極み。 たった5ポンドでみせてくれた夢。 頂点に立つ都さんから、スポットライトをあびることはなくとも陰で支える裏方さんまで、 こんな素敵な舞台をつくってくれた全ての人にありがとう。
by pecan-toffee
| 2006-01-03 23:12
| バレエ
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