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りょうこ、(もと)大学生女子。2005年8月~2006年8月、イギリス留学中の思い出をしつこく書き綴る。だって終わらなかったんだもの。
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ロマンティックバレエの代名詞、乙女の憧れ、ジゼル。ああジゼル。
もし、一日だけプリマにテクマクマヤコンして何踊りたいってきかれたら、 いや誰もそんなこときいてないかもしれないけど、たぶんジゼルにします。 そんなジゼルが、ロイヤルバレエで、タマラ・ロホ、カルロス・アコスタの2人からスタート! 13日の公演を観にいきました。 えと、結論からいうと、今日の公演は全体的にあまり良くなかったと思います。 といっても、主役の2人には非はなくて、単に私が好きになれなかったというだけです。 以下、小娘の批判満載。不快に思うかもしれない人は読まないで下しゃい。 まずはアコスタ登場で会場拍手拍手。とても人気がある様子。 日本人の私は、黒人のアルブレヒトにどうしても抵抗を感じてしまうのですが・・・・。 粗野で野蛮な許婚ヒラリオンThiago Soaresと、ノーブルアルブレヒトのアコスタ、 シルエットだけをみると逆なような。 こういうことを言うのは本当は良くないんでしょうけど。 (バレリーナの容姿がどこまで批評されるべきなのかというのは難しいところです。 体型までは当然のように色々言われるけど、顔から先はおおっぴらにはタブー? バレリーナは体操選手のようなアスリートであると同時に、芸術の体現者でもあるのだから、 容姿(もちろん顔の造形だけを指すのではなく、観客に与える印象にかかわるもの全て) の話題を避けるのは不自然では、と私は思うのですが・・・・) そして主役のタマラ・ロホ登場。 今日初めて実物をみたのですが・・・・ちょっとぽっちゃりしすぎ? 他の役ならかまわないのかもしれないけど、少なくともジゼルにはちょっと?? だけど二幕のウィリーの衣装では何の抵抗もなくみていられましたし(なんでだろう?)、 一幕で狂うところと、二幕の妖精の演技はすばらしかったと思います。 色々いいましたが、この2人はあまり「ジゼル」という感じじゃないのでは、というだけの話で、 ロホとアコスタの「マノン」がすごく良かったというのは容易に想像できます。 きっと猛烈な情熱だったんだろう。 こんなに近くにいてそれを見逃したなんて・・・・。ああ私を殴って下さい。 それから、ペザントのパ・ド・シスがなかなか。。(良くない意味で) Lauren Chthbertson、過度に緊張している感じが伝わってきて、 見ているほうが息苦しくなってしまいました。 そして五番がかなり甘かったのにゲンナリ・・・・。上の方の席から見ているとよく分かります。 ささいなことのようで、クラシックバレエにおいて一番大事にしなくてはならない基本。 そこはしっかりしてほしい・・・・。 Benet Gartsideも、「一生懸命!」がちょっとにじみ出ていて、 ジャンプから着地してポーズを決めるところで手をついてしまったのが残念。 さっきから文句たらたらですが、お金をとっているプロならば、夢をみにきた観客を 技術面ではらはらさせていてはいけない、とやはり思うのです。 このパ・ド・シスには日本人男性が2人もいましてちょっとびっくり、アイムプラウド。 佐々木陽平さん、正確な踊りでよかったです。客席の反応も上々。 ただ、佐々木さん、「日本人にしては珍しくノーブルな王子様も大丈夫」という評価が 一般的なようですが、うーん・・・? もう一人の蔵健太さんの方がむしろ、 雰囲気があってかっこいいな♡ と私は思いました。健太さん今後に期待。 二幕、ドライアイスの煙とともに、白いベールをかぶったミルタ(ヤノウスキー)の登場は、 美しすぎて息をのみました。 ウィリーたちも同じようにベールをかぶって登場、幻想的で本当に素敵でした。 それから、以前Gloriaをみてから気になっていたSarah Lambがやはり好きでした。 線が細くて踊りが軽やかで、きれい。妖精。 さて、長くなりましたが、今日の本題、一番書きたかったことは、以下。 ロホのジゼルの解釈、表現についてです。 一幕のジゼルというと、とりあえず私はあのヴァリエーションが思い浮かんできて、 初恋(←推定)の喜びに満ち溢れた女の子、というイメージをずっと持っていたんです。 病弱だけれどもとにかく今は幸せいっぱい、であるべきだと思っていたのに、 ロホのジゼルはなんだか、最初から死んでる・・・・? 狂う→妖精の表現力はすばらしかったと上に書いたけれども、 狂うほどもとから好きじゃなかったでしょ、その男(男と書いてひとと読む)を? 一幕の時に、アルブレヒトが好きで好きでたまらないことがもっと伝わってきたら、 狂ってからの演技も際立つと思うのじゃが。 失恋のショックで死んでしまうようなか弱くて純情な女の子、ではなく、 最初から精神的に不安定で、恋という感情を抱けないくらい虚ろな病人、という感じがしました。 (これは言いすぎかもだが、大げさにいうと。) 二幕で、へたりこんだアルブレヒトを両腕でつつみこむしぐさをするシーンの演技は、 一瞬、本当にこの世の人間ではないような雰囲気を醸し出していて、ハッとしました。 が、そこの表現も、同情からくる慈愛、というか、どちらかというと母の愛、に近かったような。 (↑これはもしかしたら、アルブレヒトのことを思い出しきれてはいないという解釈・・・・?) ロホのジゼルは、最初から最後まで、アルブレヒトとはまた違う どこか別の世界をみていたような、なんだかそんな印象をうけました。 もちろん、ロホの解釈にはわけがあるのだろうけど、私は 自分が抱いていたイメージと違いすぎたため、違和感を覚えました。 尻切れになりますが、 4ポンド席の弊害で一番最後のシーンの主役2人が全くみえなかったことへの ちょっとやつあたりを含んでいるかもしれないレポート、終わり。
by pecan-toffee
| 2006-01-13 23:58
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